続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

本棚

阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし 阿佐ヶ谷姉妹

阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし (幻冬舎文庫) 作者:阿佐ヶ谷姉妹 発売日: 2020/02/06 メディア: Kindle版 女芸人・阿佐ヶ谷姉妹。彼女たちは阿佐ヶ谷の6畳一間でふたり暮らしをしている。そんな彼女たちの生活を描いたエッセイ。 タイトルに偽りなしの…

以下、無用のことながら 司馬遼太郎

以下、無用のことながら (文春文庫) 作者:司馬遼太郎 発売日: 2017/07/26 メディア: Kindle版 司馬遼太郎のエッセイ集。時代、歴史、文化、思想、民族、個人まで、著者の思索は縦横無尽に世界を駆け巡る。 膨大な文章を綴った著者のエッセイから没後に厳選さ…

四十九日のレシピ

四十九日のレシピ (ポプラ文庫) 作者:伊吹有喜,高寄尚子 発売日: 2018/03/02 メディア: Kindle版 妻・乙美(おとみ)は逝ってしまった。娘の百合子も旦那の浮気でボロボロになって実家に帰ってきた。地獄のような日常。そこへ金髪ガングロ娘の井本が突然やっ…

鮎師 夢枕獏

鮎師 (講談社文庫) 作者:夢枕獏 発売日: 2016/11/25 メディア: Kindle版 鮎釣り解禁の季節が来た。鮎釣りをこよなく愛する菊村は隙きあらば早川に向かっている。ある日、菊村は危ない雰囲気の男・黒淵と出会う。黒淵は、早川に潜む常軌を逸した大鮎を狙い続…

ルー=ガルー 忌避すべき狼 漫画版 原作:京極夏彦 漫画:樋口彰彦

ルー=ガルー 忌避すべき狼 完全版(2) (KCデラックス エッジ)作者:樋口 彰彦発売日: 2010/08/17メディア: コミック 狼は絶滅したーそういうことになっている そう遠くない未来。世界的パンデミックを引き起こした疫病“バイド・パイパー“のため、人間世界は大…

幽談 京極夏彦

幽談 「 」談 (角川文庫) 作者:京極 夏彦 発売日: 2014/01/08 メディア: Kindle版 こわい。 怖いものとはなんだろう。 京極夏彦の短編集。あるのかないのか、うそかまことか。幽き8つの物語。 京極夏彦お得意の幻惑的なお話で構成された短編集。この人はも…

ハムレット シェイクスピア作 野島秀勝訳

ハムレット (岩波文庫)作者:シェイクスピア,野島 秀勝発売日: 2015/01/01メディア: Kindle版「それにしても、人間の命なんてはかないものだな。『ひとつ』と数える暇もない…」(ハムレット)デンマーク王国の城に最近亡霊が出るという。しかもそれは亡き先代ハ…

侍はこわい 司馬遼太郎

侍はこわい 時代小説 短編集 (光文社文庫) 作者:司馬 遼太郎 発売日: 2005/01/12 メディア: 文庫 司馬遼太郎の短編集。昭和35〜40年頃の初期の作品集である。表題作を中心に、江戸時代の侍の姿を中心にして人々の暮らしが描かれる。 登場人物のモノローグが…

木を植えた男を読む 高畑勲 訳著

木を植えた男を読む メディア: 単行本 ジブリの天才たちに大きな影響を与えた小説・アニメーション作品「木を植えた男」。その翻訳、解説を高畑勲が行った本。原文(フランス語)、訳、高畑勲による解説、アニメーションの解説、さらにアニメーション版の監…

旅のラゴス 筒井康隆

旅のラゴス(新潮文庫) 作者:筒井康隆 発売日: 2018/08/10 メディア: Kindle版 人類文明は崩壊した。しかしそれでも人々は生き続けている。新たな世界を創造しながら。一人旅を続ける男・ラゴス。その旅と彼の人生が交錯していく。 人類の続きを描く筒井康…

吉原手引草 松井今朝子

吉原手引草 (幻冬舎文庫) 作者:松井 今朝子 発売日: 2009/04/01 メディア: 文庫 吉原一の花魁・葛城が忽然と消えた。事件に興味をもった男は聞き込みを始める。嘘と真の舞台のかげに一体何が潜んでいたのであろうか。 とてもよくできた構成の小説。主人公の…

続・終物語 西尾維新

続・終物語 (講談社BOX) 作者:西尾維新 発売日: 2016/08/12 メディア: Kindle版 「そんなゆるい企画でいいんですか〜!?」(阿良々木暦) 物語シリーズ・・・えっと何作目なんだろう。終物語を終え、主人公・阿良々木暦は大学受験の結果を待つ身となった…

教育は何を評価してきたのか 本田 由紀

教育は何を評価してきたのか (岩波新書) 作者:由紀, 本田 発売日: 2020/03/21 メディア: 新書 日本の教育システムの変遷の歴史と、その過程に存在する思惑を読み解き、現代日本社会の問題に迫ろうとする一冊。 少々難解で勢いに呑まれるところもあるが、知識…

鳥葬の山 夢枕獏

鳥葬の山 (文春文庫) 作者:夢枕 獏 発売日: 2012/09/20 メディア: Kindle版 「宇宙は何でできているのかな?」(さる物理学者) 「かんたんさ。羊と、羊ではないもの、だよ」(少年) 夢枕獏の短編集。比較的若い頃の作品なので、陰陽師や空海シリーズとはち…

迷宮百年の睡魔 森博嗣

迷宮百年の睡魔 LABYRINTH IN ARM OF MORPHEUS (講談社文庫) 作者:森 博嗣 発売日: 2017/02/15 メディア: 文庫 近未来。地球の人口は激減し、一方でテクノロジーの進歩によりエネルギー問題は解決した。世界に点在する都市を主人公・ミチルは旅する。今回は…

アンパンマンの遺書 やなせたかし

アンパンマンの遺書 (岩波現代文庫) 作者:やなせ たかし 発売日: 2013/12/17 メディア: 文庫 「やなせたかし」といえば誰もがご存知のアンパンマンの生みの親。そんな著者が自らの人生を書き綴る一冊。 出版が1995年。著者は1919年生まれなので70代なかばご…

5分後に意外な結末 ベスト・セレクション 桃戸ハル 編・著

5分後に意外な結末 ベスト・セレクション (講談社文庫) 作者:桃戸 ハル 発売日: 2019/10/16 メディア: 文庫 タイトルどおりの短編集。 人気シリーズなんだろうか。ネットで検索すると結構シリーズが出ている。恥ずかしながらぼくは全然知らなかった。たまた…

第二楽章 ヒロシマの風 吉永小百合編 男鹿和雄画

第二楽章―ヒロシマの風 角川文庫 発売日: 2000/03/01 メディア: 文庫 第二次世界大戦の終わりにヒロシマは地獄と化した。原爆である。この本は被爆者やその関係者の詩を集めたもの。そして、ジブリ映画の美術監督として有名な男鹿和雄がその詩感を美しい絵に…

沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ二 夢枕獏

沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ二 (角川文庫) 作者:夢枕 獏 発売日: 2011/10/25 メディア: 文庫 シリーズ第2巻。唐の都長安では次々と奇怪な出来事がおこり、空海は時に自ら、時に巻き込まれつつ様々な事件に関わっていく。少しづつものごとの裏に暗躍する…

二十四の瞳 壺井栄

二十四の瞳 (角川文庫) 作者:壺井 栄 発売日: 2012/10/01 メディア: Kindle版 大石先生は新任女教師。島の岬の小学校へこの春から務めるのだ。1年生は12人の子どもたち。小さな学校へ先生と子どもたちの暮らしが始まる。しかし、時代は日本の国を第二次世界…

忘れられた日本人 宮本常一

忘れられた日本人 (岩波文庫) 作者:宮本 常一 発売日: 1984/05/16 メディア: 文庫 長い鎖国が終わり日本は明治時代に突入した。文明開化を合言葉に流れ込む海外の、特に西洋の文化。その影で日本人の紡ぎあげてきた文化は忘れられていった。著者は日本全国を…

清州会議 三谷幸喜

清須会議 発売日: 2014/05/14 メディア: Prime Video 「熱いな。だいぶ熱くなってきた」(織田信長のモノローグ) 原作・脚本・監督、全て三谷幸喜で作られた映画・・・の原作小説。映画のほうも昔観たかな?細かくは覚えていないが三谷幸喜監督らしいコメデ…

黒博物館 ゴーストアンドレディ

黒博物館 ゴースト アンド レディ 全2巻セット メディア: セット買い フローレンス・ナイチンゲールことフローは絶望しつつあった。恵まれ、そして縛り付けられた貴族の生活は彼女の理想にそぐわなかった。フローはある日、弱者を病気の人々を救えと神の啓示…

スミス・マルクス・ケインズ ウルリケ・ヘルマン

スミス・マルクス・ケインズ――よみがえる危機の処方箋 作者:ウルリケ・ヘルマン 発売日: 2020/02/17 メディア: Kindle版 経済とはなんなのか。その答えはまだ出ない。一方で現代の経済学は本当に適切なのだろうか?この本では、現代経済学の「主流」の中で、…

日本国紀 百田尚樹

日本国紀 作者:百田 尚樹 発売日: 2018/11/12 メディア: 単行本 一時、物議を醸した百田尚樹の本。日本という国の成り立ちから平成の時代まで、その歴史を作者の視点で論じる。 ぼくは歴史に疎いので、この本の内容や見識が正確なのかは正直よくわからない。…

ノラや 内田百閒

ノラや (1980年) (中公文庫) 作者:内田 百間 メディア: 文庫 内田百閒が飼う(ことになってしまった?)ネコ。彼はノラと名付けられ、内田宅を我が家のようにあるき回るが、大雨の夜に居なくなってします。それからの著者の心の内を、日記その他刊行物を通し…

高校生からわかる「資本論」 〜池上彰の講義の時間〜 池上彰

池上彰の講義の時間 高校生からわかる「資本論」 作者:池上 彰 発売日: 2009/06/26 メディア: 単行本 主義とか思想とかは、なんか気に入らなくて学んだことはなかった。そんなぼくであるが、宮崎駿の言葉を理解するため、まずは資本論を学ぶことにしたのであ…

出発点 1979〜1996 宮崎駿

出発点―1979~1996 作者:駿, 宮崎 発売日: 1996/08/01 メディア: 単行本 いわずとしれたスタジオジブリの巨匠・宮崎駿監督の文章やインタビュー記事をまとめたもの。アニメ(いや、監督の表現としては漫画映画か)業界に入り、TVシリーズを高畑勲監督のもとで…

蝦蟇の油 自伝のようなもの 黒澤明

蝦蟇の油―自伝のようなもの (1984年) 作者:黒沢 明 メディア: - 自分について書くと云うことは、四方を鏡で囲まれた、その真中に立って、四方を眺めるよう様なものだ(作者、帯より) いわずとしれた日本映画界の巨匠・黒澤明監督の自伝。世界のクロサワも…

聖書物語 木崎さと子

聖書物語 (角川ソフィア文庫) 作者:木崎 さと子 発売日: 2017/08/25 メディア: 文庫 ユダヤ教とキリスト教の聖典である聖書。それはイスラエルの民族の歴史を描く大きな物語でもある。その要点を引用し、おおまかな物語の流れを追う一冊。平易な言葉でわかり…