続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧

暇と退屈の倫理学 國分 功一郎

暇と退屈の倫理学(新潮文庫) 作者:國分功一郎 新潮社 Amazon だから余暇はもはや活動が停止する時間ではない。それは非生産的活動を消費する時間である。 東京学で教鞭をとる著者が、暇と退屈をテーマに語る哲学の一冊。 哲学書と聞くとか苦しい印象を受け…

サマータイム 佐藤 多佳子

サマータイム (新潮文庫) 作者:多佳子, 佐藤 新潮社 Amazon 少年少女を中心とする群像劇。ピアノの話とか、恋愛の話とかをとりとめもなくしていく。 個人的には苦手な一冊。理由は恋愛が物語の軸となっているためである。まぁ、これは個人の受け取り方の問題…

手紙のなかの日本人 半藤一利

手紙のなかの日本人 (文春文庫 は 8-36) 作者:半藤 一利 文藝春秋 Amazon 歴史探偵・半藤一利が歴史のなかの人々の遺した手紙から、その人となりを読み解く一冊。 なるほど、これは大変面白い試みだと感じた。手紙というのは基本的にプライベートなものであ…

パンク侍、斬られて候 町田康

パンク侍、斬られて候 (角川文庫) 作者:町田 康 KADOKAWA Amazon 江戸時代・・・のような世界。浪人・掛十之進はふらりと黒和藩に辿り着く。世界は腹ふり党の脅威に脅かされていた。阿呆になって腹をふることで世界からの解脱を計るその新興宗教は、国を脅か…