続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

ひとりで生きていく ヒロシ

 

 ひとりで生きる、

 それは旅をするように、

 日々を生きるということ。

 

 

 「ヒロシです・・・」でおなじみ(だった)芸人ヒロシが生き方を綴る本。

 

 人間いろんなしがらみのあんかで生きている。それはときに人の支えにもなるものだが、思い切って捨ててしまったほうが楽なときもある。この本で語られるヒロシの生き方は、そんなことを教えてくれる。

 

 きっと時代にマッチしているのだろう。日本を含む先進国では、昔ほど、人は支え合わなくても生きていけるようになった。文明の進歩はそんなところまできている。支え合いはいつしか檻となって、余計な負担ばかりが残る。ならばいっそ、そんなものから飛び出したほうがいい、ということか。

 

 自由に生きるということを考えさせられる一冊。最近ではヒロシといえばソロキャンプであったが、この間ネットニュースをみていたら、ご本人は「もうキャンプはしたくない。ベッドで寝たい」というような趣旨のことを言っていた。それを良いとか悪いとかぼくは思わないが、自由にこの発言をできていることは素晴らしいと思う。まさに檻から解き放たれた人の行動である。

 

 人間関係に疲れたら、一度この本を読むのもいいかもしれない。それは案外手放しても大丈夫な、その程度のものかもしれないのだから。