続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

パンク侍、斬られて候 町田康

 

 

 江戸時代・・・のような世界。浪人・掛十之進はふらりと黒和藩に辿り着く。世界は腹ふり党の脅威に脅かされていた。阿呆になって腹をふることで世界からの解脱を計るその新興宗教は、国を脅かす存在であったのだ。掛は一体何者なのか・・・?

 

 えーと・・・わからん。なんだこれは。何が起きているのだ。ジャンル分けもなんともし辛いが、強いていうならばSFなのか。一言で言えば、整合性のある支離滅裂なお話し・・・というところか(意味不明)。正直、本文を読んでも何もわからなかった。

 

 解説を読んで気がついたのは、この小説は現代文の中に古語的な、忘れ去られた日本語が入り混じる、異次元小説であるという事だ。なるほど、それがこの作品の狙いなのか?失われた日本語を現代のセンスに落とし込む作業こそがこの作品の醍醐味なのか?それになんの意味があるのか?それは面白い事なのか?全然わからない。ドラッグ文学ってやつか?

 

 というわけで、現時点で僕にはこの小説が何一つ理解できない。なのでおすすめも否定もできない。世の中には意味不明なものが存在する。そういう事だと思っている。