続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

落語的笑いのすすめ 桂 文珍

 

 落語家・桂文珍慶應義塾大学で笑いについての講義を行う。その模様を書き起こした一冊。

 

 読む前は、大学1年生向けの一般教養の授業だろうし表面的なお笑い論なんだろうなと思っていたが、読んでびっくりしっかりとした哲学の伴う深いお笑い論だった。人はどうして笑うのか?笑うことには一体なんの意味があるのか?笑いを生み出す仕組みとはなんなのか?そんな疑問に答えつつ、包括的に「笑い」というものを論じていく。

 

 さすが噺家だけあって、軽妙なトークは文字になっても読みやすい。お笑い入門書として最適の一冊だと思った。