続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス

 

 

 遠い昔、彼方の銀河系で・・・。

 銀河をまたいで文化は発達していた。多様な人類が交流し銀河をまたぐ共和国が宇宙に秩序をもたらしていた。とはいえ宇宙には辺境もある。辺境の荒くれ者である通商連合は惑星ナブーを包囲し戦争を仕掛けていた。ナブーは共和国に救いを求めるが、すでに共和国は腐敗しており反応は冷たい。ジェダイの騎士であるクワイ=ガン・ジンとそのパダワンであるオビワン=ケノービはこの紛争の解決のためナブーに派遣される。

 

 スター・ウォーズの4作目にしてエピソード1。ぼくにとっては初めて観たスター・ウォーズであった。まだ小学生ぐらいだったと思う。当時はルーク3部作の存在も知らなかったが、それでもこの映画をとても楽しんだのを覚えている。なぜかポスターをとても印象深く覚えている。砂漠で少年アナキンが一人歩いている。その影は本人と全く違う化物の形をしていた。この化物とはもちろん(後に知ったが)ダース・ベイダーである。

 

 改めておっさんになって見直したがやっぱり楽しめた。後の展開を知っていても、知らなくても、この映画はおもしろい。「おもしろい」要素がこの映画のなかにしっかりとあるということだろう。手に汗握るポッド・レース。アナキン少年の旅立ち。ジェダイ評議会という大人の組織。共和国の政治を利用した策謀。そして戦争。2時間ちょっとの時間によくぞ詰め込んだと言いたい。

 

 進化したCGI技術がこの作品の面白さを支えている。そもそもジョージ・ルーカス監督は、かつての技術では満足する映像を作れないとのことで、ルーク3部作をまず作ったのだ。そのルーカス自身が育てあげたCG技術がやっと監督の目指す作品に追いついた。ということでこの作品の映像は素晴らしい。ちゃんと架空の世界を作っている。当時の実写映画では絶対できなかった映像なのだ。

 

 そんなわけで、スター・ウォーズに興味があるならぜひ観てもらいたい一作。個人的には公開順にエピソード4−6、続いて1−3の順で観るのが良いと思う。でも、どれか一個だけ観たいというのであればこのエピソード1を観てほしい。