続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

キャノンボール

 

 

 違法なアメリカ大陸横断レース。賞金と名誉をもとめて集まるのはどいつもこいつも曲者ばかり。警察に捕まらずにニューヨークからカリフォルニアまでぶっちぎれ。果たして優勝は誰の手に?

 

 明るく楽しいコメディ映画。豪華キャストでお祭り騒ぎといった感じの映画。あー、なんか映画ってこんなので良かったんだよなー、という気分にさせてくれる。脚本がどうとか、芸術性がなんとか、CGの出来がうんたらとか、案外そういうのは映画の枝葉の部分で、幹がしっかりしていれば十分主題を表す映画ができるのかも。

 

 とはいえ映画は時代が作らせるものなので、1981年公開のこの映画には当時の世相が反映されている。日本人チームの扱いが代表的で、演じてるのはジャッキー・チェンだし、申し訳程度に日本語のセリフがあるけど、基本的に中国語でしゃっべている。日本製の4WDとかコンピューターの力を自慢しつつも、ヘマをやらかして大失敗。当時のアメリカ人からみた日本人への目線がよくわかる。

 

 何にせよ、肩の力を抜いて楽しめるいい映画だ。意外とこれからこういう映画がまた作られるようになるんじゃないかと思ったり。