続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

のみとり侍

 

のみとり侍

のみとり侍

  • 発売日: 2018/11/07
  • メディア: Prime Video
 

 

何気なく観たコメディ時代劇。個人的にはなかなか楽しめる一作だった。

 

ただ、どうも主人公が今ひとつパッとしない。どうも真面目すぎて面白みがない。まるでロボットのようである。そしてただただ周りの人間に流されていく。主体性がなさすぎて感情移入できない。

 

それでも楽しめたのはのみとり侍という設定の面白さと、田沼⇨松平と変わっていく時代を描いたところであろうか。田沼の時代には生真面目な主人公は厄介者だった。賄賂を送ったものが力を得るのだ。これが質素倹約と清廉を旨とする松平の時代には、主人公こそが求められた。人は時代の中で生きている。どんな才覚も、時代の寵愛を受けてこそなのかもしれない。