続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

史上最強の哲学入門  飲茶

 

史上最強の哲学入門 (河出文庫)

史上最強の哲学入門 (河出文庫)

 

 「史上最高の真理を知りたいか!?」

 

「哲学ってなんだか難しいことを考えるだけで、なんにも役に立たないじゃん」と思う日本人が多いと思う。哲学の教育ってほとんど日本国内でされいないと思うし、学ぶ場もないんじゃないだろうか。

 

しかし、人間のさまざまな営みの根幹に哲学は根ざしている。政治、経済、歴史、宗教、科学、個人の生き方、国家の生き方。ものごとの基盤となる「考え方」を考えるのが哲学である。

 

そんな哲学を、広く、浅く、簡単に紹介してくれるこの一冊。平易な言葉と、マンガのセリフネタを交える軽いノリで、スラスラと哲学を学ぶことができる。「哲学入門」にふさわしい一冊だ。

 

この本を読むと、現代の日本人は哲学を持たない民族のように感じられた。僕たちはどこに自分の足場を置き、どこを目指して生きているのか。そして「哲学を持たない」ためにぼくらはどうなっていくのだろうか。次の時代を乗り越えるために、ぼくたちには今こそ哲学が必要なのではないだろうか。