- 作者: 水木しげる
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1990/08/01
- メディア: 文庫
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「どうしてって…彼は私の親友だったからです」(クビツェック)
「そうですか……」(CIAの職員)
帯にあるように大変読みやすい。ヒットラー入門書という表現は的を得ていると思う。水木しげるの新たな一面をみた感じ。
登場人物のほとんどが、人間というよりも妖怪じみた顔つきをしているのが印象的だった。妖怪漫画の巨匠が描いたのだから当然かもしれないが、戦争に突き進んでいく人間の狂気のようなものがうまく現れているのではないだろうか。
今はなにかヒトラー映画を見たい気分だ。同じ映画でも、この本を読む前後ではきっと見えるものが違うだろう。