探偵ガリレオ 東野圭吾
『故障中、という言葉はあるのかな』(湯川博士)
あんまりテレビでドラマを見ないので、いまひとつ『ガリレオ』に興味はなかった。しかし、映画は好きなので、少し前に『真夏の方程式』を見た。で、ガリレオシリーズに興味が湧いたわけだ。『少なくとも、真夏の方程式までは読んでみよう』と。
『探偵ガリレオ』は、ぼくには現代版シャーロッ・クホームズのように感じられた。一見不可解な謎を、科学の力で解き明かしていく。トリックがダイナミックで、説明もわかりやすくて読みやすい。章立てされているが、章ごとの短編集みたいなものだ。ミステリーに挑戦してみようかなあ、と思ってる人にオススメしたい。
そういえば、作中で湯川博士は『実に面白い』とは言わなかった気がする。あれはドラマでのキャラ付けなんだろうか。