続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

2005年のロケットボーイズ 五十嵐貴久

 

2005年のロケットボーイズ (双葉文庫)

2005年のロケットボーイズ (双葉文庫)

 

 

 
『なかにいたって、そとにいたって、きっとおなじだ。いいこともわるいことも、たのしいこともつらいことも、おなじだけある』(レインマン
 
青春小説の王道。ひょんなことから落ちこぼれたちが集まって、無理難題に挑戦する。ひとりじゃだめでも、みんながそれぞれの力を発揮すればきっとうまくいく。
 
本作での無理難題は、キューブサットという小型の人工衛星を高校生が作るというもの。知識も技術も、そして資金もないところからいったいどうやって這い上がるのか。わくわくしながら読んだ。
 
キューブサットや宇宙開発のこともわかりやすく書いてあって面白い。できれば、文系のこういう方面に興味のない人に読んでもらいたい。なんせこの本の主役は、数学なんてさっぱりの超文系人間なのだから。