続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

地球へ… 竹宮英子

はるか未来。人類は巨大コンピュータ・グレートマザーのもと統制された生活を送っていた。一方、人類の中にはエスパー能力に目覚めるミュウが生まれ始めていた。彼らは迫害され、人類の敵として地球を追い出されていた。ミュウたちは地球(テラ)への憧れをもち、故郷への帰還を目指しソルジャー・ブルーのもと戦いを始める。そんな彼らのもとについに現れる完全なミュウ・ジェミー。ソルジャーの後継者が現れたことで、人類とミュウの戦いは大きく動き始める。

壮大なSFであり地球を中心としたスペースオペラ。しかしそれでいてキャラクターの内面を深く描くと言うすごい漫画作品。のめり込むように読めた。宇宙とキャラクターが交錯するような美麗な絵もグッとくる。

人類から生まれた人類以上のものであるミュウ。いつかは現実にもそんな存在が現れるのかもしれない。そこに妙なリアリティを感じる。一読しただけでは読み取りきれないところが多々ある。きっと何度も読み返すと、見えてくるものがあるのだろう。