- 作者: 三島由紀夫
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1969
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名文家、三島由紀夫が説き伏せる「悪道のすすめ」。幅広い知識を持って、一流のウィットを効かせて、世の常識をくつがえす。何事も、逆説的に考えてみるものだ。意外と論は通ってしまう。その繰り返しの中で一体何が正しいのかわからなくなってくる。著者の文章はお酒のようだ。毒だが美味い。読み耽っているとクラクラしてしまう。
一体何が正しいのか。改めて問われるとぼくにもよくわからない。しかし、それが自然なのかもしれない。人間が作り上げた正義や悪はほんとうはないのだ。ただ人間がいるだけで、そんなルールはないのだ。正義や悪のもとに生きる生物があるだろうか?
ああ、どうやら酔ってしまっているようだ。少し酔いを覚まして眠ることにしよう。二日酔いでは生きていけない。