バードマン
バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- 発売日: 2016/06/03
- メディア: Blu-ray
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映画のあるべき形の一つ。 報われぬ人間が成り上がる物語。
ストーリーは緻密で暗い。映画の純文学がここにある。主人公はかつてヒーローであった。しかし今やヒーローではない。いや、主人公でもない。
ほぼ全編カメラは途切れることなく、まるでリアルタイムであるかのように映画は進む。しかも物語は視点をコロコロと変える。これは脚本とカメラマンの腕のなせる技だろう。
さらに現実と虚構も曖昧になる。どこまでが現実でどこからが主人公の妄想なのか。認識とはなんなのかと考えさせられる。
リズミカルなドラムのBGMはなんだか妙な緊張感を煽る。主人公の精神状態にリンクしてしまう。
1点だけ文句をいうならば、バードマンのカッコ悪さだろうか。あんなヒーローが世界中で人気になるか?しかし、バットマンも似たようなものである。この辺は感覚の違いなのかもしれない。