続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

ヘイトフル・エイト

雪山の宿場に集まる怪しい男女8人。指名手配の女を救い出そうと、手下がこの中に紛れている?どいつもこいつもうさんくさい連中が集まって、腹の探り合いが始まる。

クエンティン・タランティーノ監督の新作映画。監督お得意の古臭い感じとヤクザものの集団。サミュエル・L・ジャクソンが主役をとってキレキレの脚本を引っ張る。西部劇のシビアな世界観もあって緊張感がすごい。

ハードな展開と緩急の巧さで観客をスクリーンに惹きつける映画だ。この辺のうまさは監督ならではという感じ。映画を観てるな、というのを感じさせてくれる。

ストーリーを支える美術と音楽が非常に良かった。舞台ははほとんど雪山の宿場だが、これが非常に細かく出来ていて雰囲気がある。音楽はストーリーの緩急をうまく盛り上げてくれる。全編を通して、吹雪の音が外から聞こえ物悲しい緊張感を生み出しているが、これをうまく生かし、邪魔しない絶妙なBGMだ。