続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

傷物語 西尾維新

 

傷物語 (講談社BOX)

傷物語 (講談社BOX)

 

 吸血鬼にまつわるこの物語はバッドエンドだ。

みんなが不幸になることで終わりを迎える。(阿良々木暦

 

春休み前日、主人公阿良々木暦は夜の街で吸血鬼に出くわす。しかも、瀕死の吸血鬼に。生来の優しさで吸血鬼を助けた彼は、それをきっかけに夜の世界も住人となり、地獄のような春休みを過ごすことになるのだった。果たして彼はどうなってしまうのか。

 

化物語シリーズは結構昔から友達に薦められていた。読んではみたかったのだけど、中古本がなかなか出回ってなくてやっと巡り合ったという感じだ。

 

主人公視点の一人語りで、さらりと読みやすい文章が続く。軽妙なやりとり、漫画チックなシーンが挟まるので全体的にとても軽くて読みやすい。全体的にストーリーはダークな感じで、グロいシーンもあるのに重さを感じさせない。むしろキレイな印象さえ受ける。

 

アニメ映画を見ているような、読んで楽しい一冊だった。