続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

シックス・センス

 

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精神科医マルコムは、ある事件から心に深い傷を負う。彼は幽霊が見える少年コールの治療を行う中で己と向き合うことになる。
 

『ドンデン返し』の映画と言えばコレだろう。もはやその地位は不動のものではないだろうか。

 
個人的に好きなのはマルコムとコールの関係性だ。彼らは互いを補い合う関係として描かれる。マルコムが居たからこそ、コールは自分の使命に気づくことができた。逆にマルコムはコールのおかげで自らの無念を晴らした。1人では行き詰っていたお互いの人生が出会いによって動き出したのだ。
 
また、この映画の幽霊も面白い。
彼らは最初、恐怖の存在として描かれる。しかし、その真実は助けを求める哀れな存在なのだ。ほんの僅かな視点の違いでものごとの意味合いは変わってくる(これは作品全体を通してのメッセージでもあるだろう)。幽霊は怖いものと思い込むように、僕たちも多くの思い込みの中に生きているのかもしれない。