続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

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また、アメコミヒーロー物か。ま、レンタルで気が向いたときに見ようかな。

なんてことを思っていたぼくをぶん殴ってやりたい。これはアメコミヒーロー物で終わるような作品ではない!

『ヒーローとはなにか』を主題とし、現実世界にヒーローが存在する世界を描く。しかし、現実はヒーロー達にとって辛い。

まず彼らの多くは別に超人でもなんでもない。ただのコスプレ野郎である。1名例外はあるが。

さらには、そのヒーロー活動は法律で禁じられてしまう。法で裁けぬものを裁くのは、やはりそれ自体がアウトであると判断される。

結果、ヒーロー達はその活動に何らかの(あまり喜ばしくない)終止符を打つ。ただ1人、自身のブレない正義をもつロールシャッハを除いて。

ここまで読んでいただければわかるだろう。これは『ヒーロー万歳!』という安っぽい作品ではない。ヒーローとは何か?正義とは何か?深い問題提起のための物語なのだ。

原作漫画も是非読んでみたい。やっとそんなアメコミに出会えた。