続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

世界の中心で愛を叫んだけもの ハーラン・エリスン

 

『せかちゅう』の元ネタの元ネタ、ということで一度読んでみたかった。内容が全然関係ないSFともわかったうえで。

 

表題作は、時系列を無視した独特の文体で、とんでもない世界の裏側を描く。わずか15ページほどの短編に、驚きの世界と、そして人の心動きがあった。そのあまりのスピード感に頭がクラクラするほどだった。SF好きなら、やはり一度は読むべき一冊なのだろう。 

 

最後の短編『少年と犬』には戦慄した。結末をどう解釈するかは色々あると思う。個人的には自然な流れだと感じたけれど、また読み直したら違う感想になるかもしれない。