世界の中心で愛を叫んだけもの ハーラン・エリスン
世界の中心で愛を叫んだけもの (ハヤカワ文庫 SF エ 4-1)
- 作者: ハーラン・エリスン,浅倉久志,伊藤典夫
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1979/01
- メディア: 文庫
- 購入: 18人 クリック: 315回
- この商品を含むブログ (175件) を見る
『せかちゅう』の元ネタの元ネタ、ということで一度読んでみたかった。内容が全然関係ないSFともわかったうえで。
表題作は、時系列を無視した独特の文体で、とんでもない世界の裏側を描く。わずか15ページほどの短編に、驚きの世界と、そして人の心動きがあった。そのあまりのスピード感に頭がクラクラするほどだった。SF好きなら、やはり一度は読むべき一冊なのだろう。
最後の短編『少年と犬』には戦慄した。結末をどう解釈するかは色々あると思う。個人的には自然な流れだと感じたけれど、また読み直したら違う感想になるかもしれない。