続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

くらやみ城の冒険

くらやみ城の冒険 (ミス・ビアンカシリーズ (1))

くらやみ城の冒険 (ミス・ビアンカシリーズ (1))

ミス・ビアンカシリーズというネズミたちの冒険を描いたファンタジーものの一昨目。ネズミたちが知恵と勇気を振り絞り、囚われの囚人を救うお話だ。ぼくは小学生のころに学校の図書館でこのシリーズを読みふけっていた。ふと、そのことを思い出し、どうしてもまた読んでみたくなったのだ。

気が付けばぼくもらいいおっさんになってしまったが。しかし、本書は子供向けの本でありながら大人が読んでも十分楽しめる要素がある。登場人物や場面の克明な描写が作品の世界に読者を引き込んでくれる。主役の三匹のネズミは、よくあるキャラクター(お嬢様、パッとしないが心優しいある青年、がさつだが勇気溢れる青年)だか、ちょっとずつお決まりのパターンをはずすことで実に魅力的だ。

思い出補正があるにしても、実にいい読書時間を過ごせたと思う。