少林寺木人拳
失語症の主人公は、父の復習を誓い少林寺に入門する。厳しい修行のなかで幾人もの師匠と出会いクンフーに磨きをかける主人公。ついに最後の試練・木人通を突破し山を降りる。果たして彼の宿敵はいまどこに。
ジャッキー・チェンのクンフー映画。難しいストーリーもなく、アクションで魅せてくれる。単純に楽しい。
映画の大半は修行シーンなのだが、ところどころに「苦しい修行を積むことが大きな力を身につけることにつながる」という思想が展開される。これは仏教圏に広くある思想だと思う。日本でも「苦労は買ってでもせよ」などということわざがあるぐらいだ。しかし、現代ではこの思想が社会全体を縛る足かせになっているようにも感じる。「苦労したことがないものは力がない」と逆説的な解釈が強いのではないだろうか。ふと東洋文化の弱点を気付かされた。そんな映画。