続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

ももこのおもしろ健康手帳 さくらももこ

 

ももこのおもしろ健康手帖
 

 

 ちびまるこちゃんでおなじみさくらももこのエッセイ(?)。いや、対談集か?健康についてあれこれ語る。健康マニアなお話である。

 

 さくらももこのエッセイは肩の力を抜いてさっくりと読める。ホット一息つける読書でよい。なんの意味もないことに取り組む、というのは実に人間らしいことではないだろうか。

 

 1999年の本なので書かれているのは最近では少々古臭い健康グッズのお話。とはいえ、たぶん今でも同じような健康グッズはどうどうと販売されているのではないだろうか。そう思うと世の中なかなか進歩しないというか、お内手口が横行しているというか(笑)。

 

 肝心の健康効果は作者が50代で亡くなってしまったので・・・。この本のなかでは「あたしゃ96まで生きるよ」と語る作者の姿をぼくはなんとも言えない気持ちで思い浮かべた。この本が発売された当時なら、たぶんこんな気持にはならなかっただろう。とはいえ、天国でさくらももこはきっと自分が早死にしたことさえも面白おかしく語ってくれると思う。でも、もっと長生きしてたまには本を出してほしかった。90歳のさくらももこのエッセイを読んでみたかったと思う。