電脳コイル
今よりほんの少し先の未来。世界の人々はメガネ型デバイスでネットに繋がっていた。町中はメガネを通して見ることのできる電脳空間存在し、現実と仮想の世界が入り乱れる。ある日大黒市にひっこして来た二人の「ゆうこ」。優子(あだ名:ヤサコ)と勇子(イサコ)を中心に、電脳空間の謎をめぐる物語が始まる。
随分昔にNHKでやってたアニメ。これが大変おもしろかった。ふと気づくとamazon prime videoで見れるようになっていたのでおもわず一気見してしまった。
ネットが進化した近未来が舞台なのだが、町並みなどはほとんどぼくらの生きる現代とかわらない。違うのは電脳デバイス「メガネ」の存在と、メガネを介して見ることが出来るサイバー空間。メガネはぼくらがいうところの携帯電話のように普及している(電話機能もある)。
物語は2人の「ゆうこ」を中心にした小学6年生の目線で描かれる。そこには駄菓子屋のようなお店があったり、学校の怪談のような噂話があったりと、ぼくらの小学生時代と重なるような「子供の世界」がある。そういうノスタルジーや怪談話にヒントを残しつつ、物語は謎がふかまりながら進む。
世界観がとてもしっかり出来ていてキャラクターもよく動く。世界と、文化とそこに生きる人々がしっかり存在している。こういう物語はきっとキャラクターが勝手に動き出していくのだ。いいアニメのお手本のようなものだと個人的には思っている。