続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

めがね 

 

めがね

めがね

  • 発売日: 2016/06/29
  • メディア: Prime Video
 

 

主人公はめがねをかねた女性。どこかの島へやってくる。島で出迎えたのはめがねの男性。彼は彼女に「この島に居る才能がある」という。めがねのおばあちゃん、めがねの女性教師があらわれ、観光地も何もない島での「たそがれる」生活が始まる。

 

島での暮らしはゆっくりのんびりとしている。この映画にはこれといって敵も、乗り越えるべき試練もない。緊張感の走るシーンはない。ただ、島でのんきに暮らすだけだ。終始聞こえる波の音が心地よい。

 

「なんだこれは」と思う一方で、ぼくは「そうか。こんなものを描いても映画なのだ」と気づいた。映画はドキドキやワクワクを伝えるだけのものではない。もっと自由に表現していいわけである。「のんびり」ということを表現してもいいではないか。

 

今、ちょうどこんな映画が必要なときかもしれない。COVID-19の影響でずいぶんと世の中ピリピリとしてきた。もちろん当然のことだし、ピリピリしないと行けない時期ではあるのだが、人間はピリピリし続けていては持たない。そう感じたら、この映画を観て1時間半ほどのんびりしてはいかがだろうか。