続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

シザーハンズ ティム・バートン



両手がハサミの心優しき怪人エドワード。孤独に廃城の中で暮らしていた彼は、ふとしたきっかけで街の人々と共に暮らすことになる。

価値観や善悪の概念を痛烈に皮肉った作品であると感じた。街の人々は異形ではあるが『役に立つ』彼を歓迎する。しかし、ほんの些細な事件から彼らの態度は豹変し、エドワードは彼らに翻弄される。

この作品はシザーハンズという異形に対する人々の心の軽薄さを描いているのだ。

最終的にエドワードは人を殺し、街から姿を消す。しかし、彼に罪を問うべきなのだろうか?