2015-02-27 藪の中 芥川龍之介 本棚 青空文庫 芥川龍之介 藪の中藪の中で一人の男の遺体が発見された。検びしはそれについて証言を集めるも。。。ただ、証言を集めて物語を解きほぐすだけかと思いきや、途中から犯人の告白や霊の独白まで入ってくる。結果、全ては矛盾し、真実は闇の中ならぬ藪の中へ。ひとつの物事の結果には様々な側面がある。真実を突き止めようとじても、土台無理なことなのだ。特に人にまつわる事柄は。タイトルの「藪の中」とは、「人の心の中」を表すのだろう。どんなに辻褄があっていても、その心は見えないものなのだ。