続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

勝つために戦え! 監督稼業めった斬り 押井守

映画監督、押井守古今東西の映画監督の仕事をぶった切る。そもそも映画とは何か?監督のするべき仕事とは何か?監督としての勝利とはなんなのか?そんなことにも触れながら、映画監督の世界を垣間見ることのできる一冊。

映画監督は自分の名前に全責任を置いて、とんでもなく金のかかる大仕事をする。ある意味アスリートのような、ギャンブラーのような、実に特殊な仕事だ。そんな中で生き抜くためには「負けないこと」が重要なように思われる。あとはどこかで受け入れられるオリジナリティの確立であろうか。自分の作りたい映画をなんでも作れるわけではないのだ。当たり前だけど

映画監督は特殊な職業ではあえうが、この本で押井監督が語る仕事の勝敗論は、業種によっては参考になるかもしれない。特にもの作りを仕事とする人には感じるものがあるように思う。