博士と彼女のセオリー ジェームズ・マーシュ
車椅子の天才物理学者・ホーキング博士の半生を描く映画。主演のエディ・レッドメインの迫真の演技はまるで本物のホーキング博士のようだ。レッドメインはこの役でアカデミー賞をはじめ様々な賞を受賞している。
もちろん偉大な頭脳の持ち主であったという点は大きいが、それでもALSという難病を抱えてなお研究の最前線で活躍できるということに、イギリス社会の素晴らしさを感じる。周囲の人々の支えが大きく、とくに愛妻ジェーンの存在はとても大きい。
ホーキング博士の強さもさることながら、その暮らしを支えてきたジェーンの強さにも驚かされる。
原題は " The THeory of Everything"。これを邦題では「博士と彼女のセオリー」と大きく表現を改めた。最近の映画ではよくあることだが、だいたいこの手の改題は失敗する。しかし、本作ではむしろ原題より深く、切れ味のよい良いタイトルになっているのではないだろうか。
しかしホント、イギリスっていい国だな、と思った。