続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

市民ケーン

 

 

 

 「バラのつぼみ。」謎の言葉を残し大富豪ケーンは死んだ。その言葉の意味はなんなのか。とある新聞社ではその意味をめぐり社を挙げての取材が行われる。そして、客観的に、多面的な視点から、ケーンという一アメリカ市民の姿が解き明かされていく。

 

 こんな映画他にはないし、今では作れないと思わされる一作。エンターテイメントであること以上に、人間の切る姿を裏の裏まで描いている。強さも弱さも、エゴも、優しさも、全部ひっくるめて人間なのだ。この映画は人間を描いているし、人間を描いしてしかいない。

 

 今のはハリウッドにこの映画は作れない。だからこそ、見る価値があるのではないだろうか。