続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

その悩み、哲学者がすでに答えを出しています 小林晶平

その悩み、哲学者がすでに答えを出しています

その悩み、哲学者がすでに答えを出しています

様々な「悩み」に古今東西の哲学者の思想を持って答えていく一冊。一章ずつは非常にコンパクトでわかりやすい。哲学に実践という感覚が非常によくわかる。

個々の章も面白いが、全体を通して哲学というものを考えることもできる。むしろそこが面白い。

ぼくは多くの哲学者の思想の中に「すべてのものは変わっていくし、その変化は自分ではどうにもできない」とベースがあるように感じた。その中で、「ではどう生きていくのか」という問いにはいくつもの答えがある。まだ人類の歴史の中にその最適解は生まれていないだろう。きっと僕たちは自分の答えを探しながら生きている。その意味ですべての人間は哲学者であり、哲学するとは生きることと同義であると思われるのだ。