続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

殿、利息でござる!

 

殿、利息でござる!

殿、利息でござる!

 

 

貧乏な町であった吉岡宿は、殿様に金を貸し付け村の生活をよくすることを思いつく。とはいえそれは無茶も無茶。元金集めからお代官の説得まで、全ての壁を超えねばならない。一歩間違えばクビが飛ぶ。果たして吉岡宿の行く末やいかに。

 

いやコレはタイトルにだまされていた。つまり「うまいことやった町人」のお話が描かれているものと思い込んでいた。

 

もちろんそういった側面はあるのだが、痛いやコレは人情ドラマである。そして「日本人の心意気」を感じる映画で有る。

 

資本主義は確かにわかりやすい。しかしそこにこの心意気は無い。それをいいとも悪いともいうつもりはない。ただ、そういった価値観があることは知られねばならない。「多様性」とか言いながら、世間は西洋的価値観に飲み込まれる一方である。そろそろ、違う価値観の共存にこそ、価値を身言い出す時では無いだろうか。