続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

ボヘミアン・ラプソディ ブライアン・シンガー

Bohemian Rhapsody (The Original Soundtrack)

Bohemian Rhapsody (The Original Soundtrack)

伝説のバンド・クイーンの伝説物語。虚実入り混じった物語は、バンドが史上最高のパフォーマンスを魅せたライブ・エイドへ向かって突き進む。

個人的にクイーンの音楽は好きだ。中学生ぐらいの時に何気なく聞いたボヘミアン・ラプソディに衝撃を受けたことを覚えている。「こんなに自由に音楽をつくっていいのか」という衝撃だった。当時、ぼくの周りに聴こえていたもっともらしいことを嘯く音楽とは全く違うものだった。

クイーンといえば個性的にして最高のボーカル、フレディ・マーキュリー抜きには語れない。この映画も基本的にはフレディの人生を中心に、クイーンの歴史を描く。その強すぎる個性と才能ゆえに仲間と衝突し、孤独に陥るフレディ。破滅的な生き方の中で、それでも彼を支えたのはほんとうの愛情だったのだろう。

映画はラストのライブ・エイドのステージに向かって進む。むしろこのステージから逆算されて物語が作られている。巧妙に虚実を織り交ぜた結果、ラストの盛り上がりは最高潮に達する。よく出来た脚本である。

予告映像時点ではフレディ役がそっくり驚いた。しかし映画を見ると他のメンバーもそっくりで驚く。ブライアン・メイなんて本人かと思ってしまった。ライブ・エイドのステージはほぼ完全コピーで驚くしかない。もうこの人達が新生クイーンを結成してもいいんじゃないかと思うほどであった。