続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

バーフバリ 王の凱旋 SS ラージャマウリ

インド国家を挙げた一大プロジェクト第2作。これがドッカンきたときに、ぼくはその存在を知って、ひとまず一作目をレンタル観た。本作は近場で見れなかったんで、やっとこれまたレンタルで観たのだ。

この映画、一言で言うならばアジア映画とハリウッド映画のいいとこ取りである。ハリウッドさながらのド派手なアクション、日本映画の如き骨肉の争い、東南アジア独特の豊かな色彩、中国映画ばりのワイヤーアクション。そして、神話さながらの理屈抜きに納得と行くストーリー(これが1番凄いと思う)。これらを実に見事に一つの作品としてまとめた感時に努力と才能には頭が下がるとしかいいようがない。

そしてたぶんこれが、未来に映画の1つの形なのだ。ハリウッドはテクニックは凄まじいが、繊細なストーリーは苦手だ。日本映画はストーリーの妙はあるものの、テクニックが追いつかない。世界各地で一長一短であった映画が、インドでついに集結した。これからの「金のかかった映画」はこうなっていくにだろう。もちろん、予算が大きければいい映画ではない。それでも金の力は大きなものを生み出す。なぜなら、現代地球の多くの国は資本主義を採用しているにだから。