続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

読書について ショウペンハウエル著 斎藤忍随訳

 

読書について 他二篇 (岩波文庫)

読書について 他二篇 (岩波文庫)

 

 

もともとただ自分のいだく基本的思想にのみ真理と生命が宿る(著者)

 

個人的には衝撃の一作であった。本を読むとはどういうことか。思索するとはどういうことか。著者一流のストイックな思想がここにある。

 

また訳も大変わかりやすく素晴らしい。著者も以下のように書いている。

 

大切なのは普通の言葉で非凡なことを言うことである(著者)

 

ぼくはこの本を読んで初めて「教養」と呼ぶべきものに出会ったと思う。日本人に、今必要なものはこれだ。