続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

新訂 方丈記 鴨長明 市古貞次 校注

方丈記 (岩波文庫)

方丈記 (岩波文庫)

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。

日本人の大半は、上の最初の一文を読めばこの本を思い出すことができるのではないだろうか。

内容は至って単純だ。すなわち、諸行無常である。人々はそこに絶望を覚え、希望を感じる。希望と絶望の源は同じであると気づかされる。
時代は変わっても人の営みは変わらない。いつの世も変わることの喜びと苦しみがあるのだ。