続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

落語百選 秋 麻生宜伸 編

落語百選 秋 (ちくま文庫)

落語百選 秋 (ちくま文庫)

落語を読むというのはどんなものかと思い選んだ一冊。
確か立川談春は子供の頃、落語本を読んで育ったと「赤めだか」で述べている。曰く「落語は読み物であった」だろうか。

読んでみれば、落語というのは短編面白小説である。生き生きとした個性あるキャラクターが、江戸の世界で動き回る。そして、落語は長い時代のなかで多くの落語家によって磨き抜かれた噺である。ストーリーもオチも知っているのに、何度読んでも面白い。

落語とは名作小説という一面がであったのだ。実に素晴らしい日本の文化だ。