ビートたけしの黙示録 ビートたけし
人間なんで生まれて、なんの目的で生きてきゃなかならないかってじっと考えると、自分ていうのは何にもないってとこに突き当たる(著者)
2000年頃に出版されたビートたけしが書きたい放題の一冊。社会情勢を中心に、著者なりの解釈が書き綴られる。
今読むと、先見の明を感じる話も有るし、バカらしい話もある。まあ大体この手の本はそんなもんだろう。
個人的に感銘を受けたのは「人生はサウナ」理論である。人生は苦しみに溢れている。死だけがその開放である。あともうちょっと、とサウナの中で耐えるとき想像するのは風呂上がりのビールなのだ。これだけ大成功を収めたビートたけしでも、そんな人生観をもっている。いわんや凡人をや、というところだろうか。