続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

夜を乗り越える 又吉直樹

その夜を乗り越えないと駄目なんです。(著者)

なぜ本を読むのか?その疑問に正面から向かい合った一冊。

本業芸人である著者らしく、読みやすいスッと入ってくる言葉で読書ということを分解していく。なんとなく本を敬遠している、食わず嫌いな人にぜひ読んでほしい。

またこの本で著者が紹介する名著のあれこれを読んで、著者の感想と自分の感想を比べてみるのも楽しいのではないだろうか。

あとがきで「もう自分の人生に必要な一生分の本は確保できています」と述べる著者。35歳でこんな境地にぼくはとても立てる気がしない。