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続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

ミッドナイト・イン・パリ  ウディ・アレン

 

 「現代」って不安なもんなんだ。それが人生だから。(ギル)

 

主人公ギルは売れっ子脚本家。でも、夢を目指して小説を書く。婚約者とのパリ旅行中も、彼は小説を書き続ける。そんな彼はひょんなことから「黄金時代」と呼ばれたパリへタイムスリップする。ヘミングウェイやダリといったもはや伝説の人々と出会う日々。美女アドリアナとの出会い。一方で、婚約者との関係は悪化していく。果たしてギルの決断やいかに。

 

ゴッホ大好きなぼくとしてはパッケージで無視できない作品。そして中身も中の上ぐらいの高評価。観てよかったと感じる一作だった。

 

シェイクスピアピカソ、ダリ、ゴーギャン、ダリといった個人的に大好きな人物が生き生きと主人公の前に現れる。作品を通じて彼らを知るのもよいが、一人物として描かれる彼らを観るのもいいいものだ(どちらも受けての創造の産物であることに違いはないが)。

 

作中には多くのテーマが含まれるが、1つの大きなテーマは「懐古主義」だ。昔はよかった、という気持ちはいつの時代にも存在するのだ。その安心感。その意味。それを改めて考える良いきっかけっとなる映画ではないだろうか。主人公ギルの答えは冒頭の引用文だと僕は思う。一方で、この作品には別の答えもあるのだが。

 

人生に対するするどい含蓄を含む言葉が端々に現れる。繰り返しっ観る必要のある映画だと思った。時代が変われば、そこに含まれるメッセージもまた変質する。そういう普遍性がある映画のように感じた。

 

ただ、最後に一つだけ言いたい。ゴッホ出ねぇじゃねーか。ゴーギャン出てくるのに。まぁ人格的に出せないだろうけどさ。