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続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

ミス・ペレグリンと奇妙な子供たち ティム・バートン

シアター

ティム・バートン監督は世界の隅っこに目線を向ける。そんな監督だとぼくは思っている。
それは独特の世界観として監督の映画に反映される。ナイトメア・ビフォア・クリスマス、シザーハンズなどは実に印象的な名作だ。

このミス・ペレグリン~のトレイラーを観たとき、これこそ監督にぴったりの設定だと思った。

人知を超えた力を持つために、ミス・ペレグリンの庇護のもと俗世から隠れて生きる子供たち。そこに外界からやってきた主人公。主人公は子供たちと力を合わせ、それぞれの力を生かして大いなる敵に立ち向かうことになるのであった。
おおむねこんなストーリー。「X-menじゃねーか!」と思ったそこのあなた。大体そんな感じです。そこをティム・バートンがどう味付けするの津用名のか。そこが見どころ。

・・・で、結果としてはがっかり。
ちょっと古臭いゴシックな雰囲気は非常にいい。映像や音楽のセンスはさすがティム・バートン。しかし、ストーリーと設定がいただけない。

特に邪魔だったのが「時間」に関する設定。主人公一行は過去と現代を行き来することになるのだが、その辺の設定が正直よくわからない。過去の人物が現在に来たり、現代人が過去にいったり。タイムパラドクスが思いっきりあるけど、さらっと無視してストーリーが進む。個人的にはそういうとこの設定は詰めてほしい。気になる。

敵がバカっぽいのも今一つ。自分たちが視認できないモンスターを使役するのはどうなのよ。
ほっといたら勝手に滅びる気がするんだけれど。

ストーリーでは「子供たちの見せ場」がどうも弱い。人数が多いので一人あたりに割ける時間が少ないのは仕方がない。しかし、もうちょっとインパクトのある活躍をそれぞれしてほしかった。意外性があまりない。なんかもうちょっと面白くできそうなんだが。ジョジョとかハンター×ハンターみたいな頭脳戦が欲しかった。いや、ティム・バートンはそういう路線じゃないのはよくわかっているけど、一つぐらい。


ただ、サミュル・L・ジャクソンの顔芸は一見の価値あり。中盤からとにかくいろいろな顔をしてくれる。笑いを取りに来ている気しかしない。とくに強力扇風機で顔がひん曲がっているところはなかなか。
もう一つ、ガイコツ兵士がコミカルに戦う様子はいかにもティム・バートンっぽい。たぶん、ここのイメージだけで制作会社はティム・バートンを監督に起用してるよね?

まとめると、本作は小学生のうちにみとけって映画。20超えたらちょっと厳しいだろうと思う。深く考えてはいけない。楽しめばいのだ。