浜村渚の計算ノート 青柳碧人
- 作者: 青柳碧人
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/10/18
- メディア: Kindle版
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数学をテーマにした探偵小説、ということでぜひ読んで見たかった。しかし、どうにも今ひとつ。
数学を愛するものが犯罪を犯すというのもいただけない。数学は教育に良くないとして、文系科目に偏った教育改革の起きる世界設定もリアリティがない。
登場する数学の知識も割とあっさりしている。4色問題やインドで発見された0など。どこかで聞いたことがあるんじゃないだろうか。かといって犯人にキラリと光るカリスマやインパクトもない。
ついでに、各章を対数で表したり、項を平方根を表したりするのもちょっと露骨すぎて恥ずかしい。
というわけで、中学生以下にオススメする一冊。おっさんが楽しむには、少々テンションが高すぎる一冊だった。