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続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

ローグ・ワン

 

アート・オブ・ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー

アート・オブ・ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー

 

 

スター・ウォーズの外伝作品。ほぼ完全にジョージ・ルーカスの手を離れてディズニーが作る新しいスター・ウォーズ映画だ。

 

ストーリーはエピソード4の前日譚になっている。反乱軍は如何にしてデス・スターの弱点を掴んだのか。名も無き戦士たちの物語。いや、後付なのはわかっているけれど。ラストシーンでは旅立つレイア姫の姿が見られる。

 

全体的にファンサービスの精神に溢れる映画。というかスター・ウォーズ初見の人はついていけるんだろうか。おなじみのオープニングが無いので、冒頭では時間軸や情勢が今ひとつつかみにくい。「エピソード4の前日譚だ」という前情報なしでは苦しい感じがする。せめてエピソード4だけでも事前に見ておいたほうが良い。まぁ人気シリーズの外伝なので、そもそもファン以外は相手にしていないのかもしれない。

 

前半はローグ・ワン結成の物語。これがあまりいただけない。主人公ジンのもとに仲間が集まる理由がさっぱりわからない。テンポの早さもあって、たまたま行きずりであった連中が仕方なくチームを結成した感じになっている。仲間が少しずつ集まる、というのは物語のひとつの見せ場なのでもうちょっとなんとかならないだろうか。一人ひとりのバックボーンが薄っぺらいのだ。「七人の侍」のような、それぞれに理由ありの仲間が少しずつ集まるような面白さが欲しかった。

 

一転、後半の戦闘シーンはこれぞスター・ウォーズという感じで楽しめた。地上でのゲリラ戦、援軍の投入、空中戦、宇宙でのシールドを巡る攻防。様々な部隊が作戦を展開していく。スター・ウォーズ史上でもかなり盛り上がる戦闘シーンではないだろうか。

 

ところでこの映画は外伝、しかもエピソード4の直前なのでジェダイが全く出てこない。なのでストーリーや戦闘にフォースやライトセーバーはほとんど出てこない。そのせいか絵が全体にただの「戦争映画」の雰囲気が漂っている。フォースやライトセーバースター・ウォーズスター・ウォーズたらしめる要素として如何に大きいかが分かる。

 

全体としては愛に溢れたいい映画なのではないだろうか。様々な制約のある中でスター・ウォーズの世界観を広げるのに一役買ったいい映画だと思う。ただ、あくまでもシリーズを観てきたファン向けの映画なので万人受けしないだろう。今の子供が観ても楽しめないんじゃあないか。この辺、ディズニーはどういうつもりなんだろうか?