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続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

玩具修理者 小林泰三

玩具修理者 (角川ホラー文庫)

玩具修理者 (角川ホラー文庫)

『物語を聞いたからには、その物語の語り手は実存しなければなら---』(小竹内の引用)
子供達の壊れたおもちゃをなんでも直してくれる玩具修理者。しかし、その存在は謎に包まれている。
生理的に嫌悪感を感じるところを著者はよくわかっている。どうしようもなく、ゾクゾクと嫌な感じと恐怖が募る。短編でありながら実に鋭いと思った。
「修理」というこういをこうも気持ち悪く表現することもなかなか無い。

同時に収録されている『酔歩する男』はSFホラーといったところか。滑り出しとは全くちがう、恐ろしい世界がそこにある。

何気ない恐怖をシンプルに表現した1冊だ。