パプリカ 筒井康隆
- 作者: 筒井康隆
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2002/10/30
- メディア: 文庫
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『それで、あれはやっぱり、夢だったのかなあ』(陣内)
アニメ映画に刺激されて原作へ。いい映画を観たパターン。
期待通り素晴らしいSFだった。映画では『ん?』となった部分もクリアに。
映画では氷室の悪夢のイメージが凄まじかった。監督の頭は大丈夫かと思えるほどの百鬼夜行。
この小説では氷室が悪魔に堕ちる描写が凄まじい。DCミニにより分裂病患者の夢を投射された氷室は、悪夢に飲み込まれ精神崩壊を起こす。これを小山内の視点から描写しているのだが、実に恐ろしい迫力ある描写となっている。文字だけでここまでの表現ができるものかと驚愕した。