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続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

シアター

肉 [DVD]

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ひっそりと暮らす家族。力強い父、美しい2人の娘、そして幼い息子。彼らには代々受け継がれてきたしきたりがあった。呪いとも言えるしきたり。しかし、母の死とそれに続く大雨が彼らの平穏を崩していく。

というわけで邦題からもわかってしまうカニバリズム物。良くも悪くも伝統に則ったホラー映画だと言える。目新しいところは特にない。

現代は「we are what we are」で直訳すると「私たちは私たちだ」というところだろうか。軽くひねって「私たち」ぐらいの邦題が良かった。このタイトルからも入ると、映画に対する視点が少し変わる。カニバリズム一家の側に立ってストーリーを追うことができる。この映画は町の人や、一家を追い詰める警察官、ドクターの視点に立ってはダメなのだ。追い詰められるカニバリズム一家の側に立って見るべきだ。どうしようもない性を抱え、それでも生き抜こうとする一家を応援しないと面白くならない。

邦題の「肉」はひどい。ネタバレもいいとこなうえ、大事な視点を観客に与えていない。映画はタイトルも含め一つの作品なのだ。もっと原題を深く考えてもらいたかった。