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続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

パーフェクト・ブルー

シアター

『でも、あの人のおかげで今の自分があるんですから』(霧越未麻)

今敏監督は怖ろしい。この映画は1998年に公開である。ということは少なくともその2-3年前から作品作りは始められていたはずだ。

アイドルの闇、芸能界の闇、ストーカーという闇、インターネットの闇。そういったものを、今敏流のリアリティで描いた作品。実写で通用するリアリティがこの映画にはある。しかしながら、作品は現実と虚構の間を虚ろに彷徨う、アニメの力が確かにある。18年も前にリアルとアニメの境界を描いた。そんな人はいるのであろうか。

今時のミステリー、サスペンスに慣れていれば犯人はものの30分で当たりがつくだろう。ストーリーは今からすると古い。ただ、この時代に描いたことを考慮して欲しい。

リアリティというキーワードにおいて、アニメ映画で今敏監督に勝るものはないだろう。あたかも実写映画間が仮想現実を目指すように、アニメ映画はリアルを目指す。その境界にこそ、怖るべきものが隠れている気がするのだ。