続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

少年記 外山慈比古

少年記 (中公文庫)

少年記 (中公文庫)


『私』を文章から除き続けてきた著者が、ついに『私』を綴る。

著者の少年時代を回顧するエッセイ。鋭く、そして柔らかな文章を綴る著者がどんな『少年』であったのか、興味津々で読んだ。

『私』のことと銘打ちながら、各エッセイには必ず、家族、友人、先生など著者を取り巻く人々が描かれる。それがすごく良い。良い人生とはこういうものか、と感じた。