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続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

バードマン

映画のあるべき形の一つ。 報われぬ人間が成り上がる物語。

ストーリーは緻密で暗い。映画の純文学がここにある。主人公はかつてヒーローであった。しかし今やヒーローではない。いや、主人公でもない。

ほぼ全編カメラは途切れることなく、まるでリアルタイムであるかのように映画は進む。しかも物語は視点をコロコロと変える。これは脚本とカメラマンの腕のなせる技だろう。

さらに現実と虚構も曖昧になる。どこまでが現実でどこからが主人公の妄想なのか。認識とはなんなのかと考えさせられる。

リズミカルなドラムのBGMはなんだか妙な緊張感を煽る。主人公の精神状態にリンクしてしまう。

1点だけ文句をいうならば、バードマンのカッコ悪さだろうか。あんなヒーローが世界中で人気になるか?しかし、バットマンも似たようなものである。この辺は感覚の違いなのかもしれない。