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続: ぼくの一時保存

主に読書ブログ。たまに頭からはみ出したものをメモ。

家出のすすめ 寺山修司

家出のすすめ (角川文庫)

家出のすすめ (角川文庫)



そして、職業で、趣味で、貧富で、知能で、人たちはお互いに差別しあいながら、ますます息苦しい壁を作り上げつつあるのです(著者)

寺山修司の青春論。こんな本を青春時代に読んだら何かが大きく変わるかもしれない。すくなくとも、足下が大きくぐらつくのだろう。言葉の魔術師とまで言われた寺山修司の業を感じる。こんな文章を27歳で書いたというのだから驚きだ。

現代人は皆自由を求めている。たぶん、それがストレス社会を形成する背景なのだろう。望みが強いほど、手に入らない時の苦しみは大きい。

一方で、『自由とは何か?』と聞かれるとよくわからない。よくわからないものを望んで、苦しんでいるのだ。

この一冊には、自由の意味を考えるきっかけが詰まっているように思われる。日々のストレスの原因は、実は自分の内側にこそあるのかもしれない。